リーダーズ › アパレル ファッション業界 経営者目線コラム

2012年04月17日

ファッション業界のフェラーリのような企業は?

ビジネスモードだけだと堅いのでちょっと夢のある話題を。

かの有名なイタリアの自動車メーカーのフェラーリ。ここの企業理念はいつも凄いと思います。
「レースで勝つこと」が企業理念、目的の企業。

「車を売って収益を上げる」ことではないんですね。
だからトヨタやニッサンのように、企業方針として宣伝をしない。しているのはただ代理店だけという。

車を売って儲けた利益をレースにつぎ込む。レースに勝てば車も売れる。こんな循環があるので、実際には車も売れていて、長年に渡り世界中に多くのファンを有する黒字企業です。


このモデル、ファッション企業にも成り立つのかとよく思います。
ただ本当に良いもの、素晴らしいもの、ファッショナブルなもの作りだけを追い求め、世界のコレクションで毎年商品を発表し続ける。宣伝広告はしない。本物で素晴らしい商品だという事を本物志向の人は知っているので売れるというサイクル。

欧米ブランドにはありそうな気がしますが、通常のラグジュアリーブランドは莫大な宣伝広告費を使っていますので、それに掛けるコストをすべて商品、デザイン開発に向け、商品開発のみにフォーカスし、良いものを作り続ける。

夢のあるモデルですよね。

いずれにせよ、フェラーリ、イタリア企業だからこんな発想の会社が存在し続けているのでしょう。日本企業にはない羨ましい気持ちにもなります。イタリアには本能的な匂いのするものが存在しています。






タグ :フェラーリ

Posted by (株)リーダーズ 代表取締役CEO 井上和則 at 11:45Comments(0)TrackBack(0)

2012年04月03日

ファッションビジネスの連続と不連続

昨今のファッション業界は部分的なブームや話題はあるものの、全般的にはやはり閉塞感がある事は否めないところだろう。

こういう時に、業界の中にいる人が今までの連続の中で、革新やブレイクスルーをもたらそうとしても簡単ではなく、それは他の業界においても同じであると思う。

記憶に新しい範囲で振り返ってみても、新しいウエーブを起こしてきた、ガールズイベントのTGCも、通販サイトのZOZOも 成長をけん引してきた経営者はファッションビジネス以外の人達だった。

通信業界におけるソフトバンクもそうだ。政治においても、既成政党ではない大阪市の橋下市長も同様だろう。

停滞感のある昨今、2012年からは勇気を持って、今までの連続を断ち切って、今から始まる革新的なもの、不連続な事に挑戦して新しいものを生み出していかないと海外との差はますます広がっていく気がする。

今まで連続してきたものはそれなりの経済、市場の規模があるので、新しい事に切り替えるという事は難しい事だが、しがらみとは何の関係も無い若い世代は、新しい事への挑戦を始めやすい環境にある。連続の中では今以上の成長はなかなか望めない。それはコンサルティングを行っていても強く感じる事です。

ファッション業界はイメージよりも、過去の体制や仕組みとの繋がりがある業界でもあるので、業界が活性化する為には、若い人は過去のものにはあまり意識をせず、革新をもたらす「発想」やそして「起業」に向かってどんどん挑戦していって欲しいと思う。

それを応援したいし、出来れば一緒になってやっていきたいと思う。






Posted by (株)リーダーズ 代表取締役CEO 井上和則 at 14:30Comments(0)TrackBack(0)

2012年03月20日

企業再生の仕事

今回は私の本筋の仕事について少し。

今まで行ってきた経営支援に関する仕事で中心となっているのは、企業再生や業務改革の仕事です。
これはうまく噛み合うと本当に会社をV字回復させ企業を黒字化させ、収益改善をもたらします。

商社時代も海外事務所の所長や縫製工場の役員をしていました。その後、アパレル企業の社長も含めて、経営陣として企業経営に参画したケースは10例以上はあると思います。

企業再生の仕事はよく医者とよく似ていると思う時があります。 やはり、場数をこなしているとそれだけスキルがアップすると言えるでしょう。


余談になりますが、5年程前に、カイロプラクティックで著名な方を紹介され体を診てもらった事があります。
30分程体をチェックされた後に、見事なまでに背骨の歪みとか、体のクセや特徴を図を書いて指摘して頂きました。

学生時代に痛めた古傷からくる背骨の歪みで、それまでもよく接骨医院に通っていたのですが、もっともらしい説明と治療で長い間通ったにもかかわらず改善なく、無駄な時間を多く費やしました。

ところがそのカイロプラクティックの先生は見事に背骨の歪みを見つけ、図を書いて説明してくれ、自分で行う矯正法を教えてくれました。風呂あがりに教わった矯正法を実行していますが、それまで必要だった週1回のマッサージも今は不要となっています。

聞くと、マッサージなどの一過性の治療では根本的な治癒はなく、根幹的な原因の把握と治療法だと言われました。そして先生の治療事例の多さにも驚きました。


話を戻しますが、
10社程、企業経営に関与してくると、企業と接していて、最初の頃と比べては圧倒的に問題点の把握や収益の改善に向けて何をすれば良いかという事が明確に解ってくるようになりました。
そして実は改善に向けて何をすれば良いかという事を見つけ出し、分析する事はそんな難しい事ではないという事も解ってきました。

難しい事はどうやってそれを実行するかという事です。
私の企業再生のケースは外部からのコンサルポジションではなく、社長、取締役や顧問のポジションで企業に入りこんで従業員の方々と向き合い、同じ船に乗っていますので真剣勝負となります。

企業には個々の企業風土があってこれは本当に千差万別です。そしてそこに固有の組織があり、人がいて、それぞれの想いがある。
この部分が実行をし易くもし、又大きな阻害要因になったりもします。

社内のスタッフだけで経営の軸のブレを矯正できるかと言えば、これは非常に難しい作業です。仮に解っていても実行出来ずにいるケースが多いのです。日常業務レベルの改善は努力で出来るのですが、軸を正すには今までとは違った発想と動きが必要で、外部からの力やショックという動力が必要です。

経営の軸のベクトル修正や発展の阻害要因を打ち破っていく作業です。

そしてその実行支援にあたってはやはり経験がものを言います。
こういう風土の時はこうやる、こういう表現で伝える、こんなスピードでやる、チームを結成して臨む等々、状況に応じて対処の仕方を変えて最も効果がでるような進め方が必要になってくるわけです。そしてあくまでも経営のロジックは背景になければなりません。

こうなってくると経営もクリエイティブな作業であり、左脳だけでは駄目です。右脳もバランスよく使いながら進めていく必要があります。

こういった作業が企業再生や業務改革の仕事です。
簡単ではありません。 消耗戦の仕事ですね。




タグ :企業再生

Posted by (株)リーダーズ 代表取締役CEO 井上和則 at 23:52Comments(1)TrackBack(0)

2012年03月07日

TSIホールディングスの社長交代劇に思う

しばらく間が空いてしまいました。

その間にJ.フロントリテイリングのパルコ買収、TSIホールディングスの社長交代などアパレル業界ではビッグニュースが続きましたね。

そしてさすがにTSIホールディングスの件は驚きましたが、このような事態が起こってみれば頷ける点もあります。

今回の内情は解りませんが、今回の事態の始まりであった、東京スタイルとサンエーインターナショナルが合併するというニュースを最初に聞いた時の方が私はもっと驚きでした。企業風土が違いすぎるのではと感じた事です。

私は自分が入社した会社がM&Aされた経験や、M&Aした会社の社長を務めたり、そして現在、M&Aのアドバイザーもしていますが、結論としてM&AはポストM&Aの実務も含めて、うまくいけば成果も大きいが故に、成功に導くには継続的で大変な根気と努力と労力がいると言えます。メディア性があるのでやたら話題になる企業戦略ですが。

企業価値の算定や、机上でのシナジー効果を期待した事業計画の策定はMBA的なロジックがあればさほど難しい事ではありませんが、最大のポイントは企業風土の融合です。これはアナログ的な部分ですが、非常に大きな要素です。これがうまくいかなければすべてのロジックも機能しないでしょう。

今回のTSIホールディングスの社長交代劇は、収益に対する経営責任という事になっていますが、企業風土の違いからくるギャップが決定打になったのではと感じています。


企業経営論で 「組織は戦略に従い、戦略は組織に従う」と言います。相反する事ですが、どちらとも正しいと言われています。すなわち、 組織=人 の現状に合わせて戦略も組まなければならないほど「人・風土・組織」の影響が大きいという事です。

私も今まで現場で痛感した事です。









Posted by (株)リーダーズ 代表取締役CEO 井上和則 at 19:24Comments(0)TrackBack(0)

2012年02月20日

欧米型評価システム

最近、色々な場面で目にする顧客サービスに対する評価アンケート。

携帯電話の購入の窓口で、引っ越し業者のサービス後の感想ハガキの送付、パソコンの電話オペレーター対応に対する評価アンケート。

サービス提供会社の顧客満足度向上の為、従業員の人事評価の為。勿論、人事評価は給与や賞与に連動している筈だ。

サービス提供や顧客対応をしているスタッフは、評価の為、報酬の為に質の高いサービスを心掛ける。確かに理にかなっていて、顧客管理や評価制度のマニュアルそのものだ。


もう数十年前の事だが、初めてアメリカに行った時に、レストランでのチップ制に戸惑った。顧客はスタッフのサービスに対して食事の最後で約10~30%のチップを払う。

日本やアジアには無いシステムなので、どのくらいチップを置けばよいのかわからなかったので適当に対応していたら、チップが少ない時にはスタッフに露骨に嫌な顔をされたり、舌打ちされたり、後から追いかけてきて請求された事もあった。

そして多く置けば、満面の笑みをもらえたり。

スタッフ側から見ればチップを見返りに良いサービスを心がけているんだなと思った。すなわち、アメリカではある意味、良いサービスは金で買えるんだなと感じた。


感じの悪いサービスを受けるよりは、金を払って良いサービスを受けて、気持ちの良い思いをしたい。

でももうひとつ上のランクが日本やアジアにはある。チップを払わなくても本当に気持のよい対応を受ける事がある。アジアの精神性からくる部分だと思う。

日本も評価や報酬で管理する事によって顧客サービス向上を図る欧米型がどんどん取り入れてられている。良い方向か、悪い方向か。。

顧客側としては質の悪いサービスを受けるよりはましだが、ちょっと寂しい部分でもある。




Posted by (株)リーダーズ 代表取締役CEO 井上和則 at 10:32Comments(0)TrackBack(0)