リーダーズ › アパレル業界 経営者目線コラム

2012年01月18日

最近の好調なアパレル消費傾向

今日の業界新聞のコラムに、私も昨年末から感じている事がいみじくも掲載されていましたが、”年末から年始にかけて多くの商業施設の売上げが前年水準を大幅に超えており、いったいどうなっているのか、そして、いつまで続くのだろう” という事です。

決して経済状況はよくないのですが、消費が悪くはないですよね(すべてではないですが)。しかも最高売上げを記録している店もある。その原因は一体何なのか? 消費者心理はどうなっているのか? そしてその原因がどの小売りも明確にはつかめていないのが大部分ではないでしょうか。

今年も昨年に引き続いて、欧州危機、日本経済の先行き等、不透明感がある筈なのですが不思議な感があります。

「復興需要」とか、アパレル業界ではよく話題にされる「本格的な寒波到来」などの季節要因、等々。
経済学では所得効果や代替効果で消費動向を分析したりもしますが、どうもロジックでも割り切れない現象ですね。

震災後の環境下なので、ただ無計画、刹那的に消費をするというわけでもなく、むしろ心理的には堅実的に本物で必要なものしか購入されないと思いますので、さらに大きな経済的インパクトがなければ、消費の回復に向けて少し希望的な思いを持っているのですが、どうでしょう。


Posted by (株)リーダーズ 代表取締役CEO 井上和則 at 16:37Comments(0)TrackBack(0)

2012年01月10日

経験価値マーケティング

マーケティングに「経験価値マーケティング」という考え方があります。

よく耳にする「4P」という合理的、客観的な手法ではなく、消費者の心理に深く入り込み、五感や喜怒哀楽といった情緒的・主観的な観点からマーケティングを捉えているものです。

アジア的発想に感じますが、米国コロンビア大学ビジネススクールのバーンド・H・シュミットという教授が提唱しているものです。

以前、「大手SCの進出により地域の卸・小売店が衰退し、活性化させる為にはどうすればよいか」というテーマで地方総合卸企業で講演を行った事がありますが、 まさにその活性化策はこの「経験価値マーケティング」の切り口で、消費者との顧客関係性を強化し、価格以外のサービスで価格競争から差別化しようという事を話しました。

私はこの手法は個人的にも好きなマーケティングの手法の一つです。


マニュアル化されたトークや行動で接客をされても全く心に響いてこない経験がありませんか。
店員さんが自分に話しかけてくれるのですが、目もこちらを向いていないし、笑顔もない。
ただ暗記しているセールストークを復唱しているだけで感じ悪いな~ という思いをもたれた事はありませんか。

それに反して、口下手でも心が伝わってきて双方向に感情のやり取りを感じられる店員さんていますよね。
物を買う時は商品に買った時の印象も残るので気持ちよく買いたいですよね。あまり対応が悪いと私なんかは商品はすごく気にいっているのに買わない事もあります。

このマーケティング手法はどちらかというと高級旅館や高級ブティックなどに見られるケースが多く、ある程度の権限が現場に与えられていてマニュアルにあまり頼らないのですが、もっと一般的に取り入れられるべき手法だと思っています。

アナログ的でいいですよね。




Posted by (株)リーダーズ 代表取締役CEO 井上和則 at 10:20Comments(0)TrackBack(0)

2012年01月05日

謹賀新年 ー堅実な経営へ

平成24年 明けましておめでとうございます。

不透明な時代が続いていますが、今年は何か光が見え、希望を見出す年でもあるような気がします。

アパレルビジネスにおいても、過剰に一発狙いのヒット商品やトレンドを狙った物作りではなく、原則に戻り、必要とされる品質の良いオーソドックスな物を適量に提供していく事が時代への適応だと感じます。不必要な物は削ぎ落とされていくでしょう。

年頭の業界紙にアンケート結果で支持されているブランドランキングを見ていてもその傾向がでているように思います。

シンプルで解りやすく、経営においても堅実に。

私の今年の目線です。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。



Posted by (株)リーダーズ 代表取締役CEO 井上和則 at 16:28Comments(0)TrackBack(0)

2011年12月28日

2011年を振り返って

激動の2011年が過ぎて行こうとしています。

今年は本当に強烈な出来事ばかりでした。

沖縄基地問題、東日本大震災、中国、韓国との領海問題、世界に目を向ければアラブの春、欧州経済危機、イギリス、アメリカなど先進国での格差を訴えるデモ、最近では金正日総書記の死去と今後の朝鮮半島の不安等々、想像もできないような事がいくつも起こりました。

日本のアパレル業界においても震災の影響を大きく受けましたが、大阪など西日本市場が震災の影響で落ち込む消費を底上げしてくれた部分もあっと思います。そしてその大阪からは大阪維新の会の躍進など大きな政治のうねりも起ころうとしています。

世間の動きからすると些細な私事ですが、今年は助骨に2度もヒビが入るというアクシデントにも見舞われ、どうにか年末までたどり着けたというのが心境です。

そんな中、嬉しかった出来事としては、微力ですがご支援しているアパレル企業がこの厳しい経済環境の中での3年間で、赤字体質を脱却し黒字化、株価も時価総額も倍になったという事です。やはり関係している会社の業績が上がっていく事は仕事柄この上ない喜びです。


2012年は良い年にしたいものですが、来年はロシア、アメリカ、フランス、中国、韓国などの世界のトップが変わる可能性のある年でもあり、今年の政治、経済状況がより明確に形となって現れてくる年でもあるでしょう。さらなる激動が起こる事も考えられます。

他力本願ではなく、何が起こっても動じないという不動の精神で来年に臨んでいきたいというのが今の私の心境です。


今年1年間、色々お世話になった皆様、どうもありがとうございました。

皆様が何よりも健康で来年も過ごす事が出来きますよう心よりお祈り申し上げます。


Posted by (株)リーダーズ 代表取締役CEO 井上和則 at 17:04Comments(0)TrackBack(0)

2011年12月16日

日本発イノベイティブ(革新的)なもの

昨日は、以前弊社にインターンにきてくれていた学生2人と今年の忘年会をしました。
久しぶりに会ったので近況確認や色々雑談をしました。

雑談の中で印象に残った話題は ”日本発イノベイティブなもの”に何があるかという話です。
70~80代の文化、芸術や技術をその時期に生まれていなかった世代が初めて出会った時にどう感じる、という話題から”近年の日本にイノベイティブなものに何があるだろう”という事になったのですが。

私はアパレルファッション業界にいて、いつも感じている事は日本の都市にあるファッションも、カフェも、レストランも、インテリアも、デコレーションも、商業施設のレイアウトもそのほとんどが、原型がニューヨーク、パリ、ロンドンをはじめとする欧米都市にあるものを少し変えたもの又はコピーであるという事です。

時には驚く程ドンズバがあります。中国がよく色々なものをコピーしていると言いますが日本も間違いなく戦後、欧米のコピーをしてきたと思います。

だから、今までのビジネスモデルやクリエイティブといわれているものを作り出すことはそんなに難しい作業ではなく、欧米にある魅力的な物を早く見つけてまずコピーすれば市場に送り込めたという事だと思います。うまくコピーする事に徹すればビジネスになったという事です。

一方、日本発イノベイティブな物がここ数年、生活まわりにどんなものが有ったかという話になったのですが、若い世代の彼らも私もすぐには出てきませんでした。

ウェブ業界にいる学生の一人は”「ニコニコ動画」は画期的でしたよ。欧米企業も真似をしていますよ”とか。もう一人の彼は任天堂の「Wii」は日本発の画期的なゲームでは、とか具体的な事例が出てきましたが、その後 ”少ないな~” という事になりました。

我々の知らない分野で高度な革新的技術もあると思うのですが、やはり少ないのではないかと思います。

イノベイティブという事ではないですが、私が琉球に頻繁に行ったり、若い時から空手を続けているのは欧米諸国にはない日本のオリジナリティーがあるから価値観を感じるのですよね。

イノベイティブなものを追求し、作り出していく作業はコストは掛かりますが、経営という目線で見た場合でも目標に向かって組織のモチベーションもあがり、社員のベクトルが定まっていくというメリットがあります。

ある大臣が事業仕訳で「一番じゃなく、どうして2番じゃいけないのですか」と質問した事が記憶にありますが、やはり1番、イノベイティブな物を作り出していく事は企業、国として全体のレベルを引き上げていく力が生まれ価値のある事でしょう。もちろん投資という事とのバランスは大事な要素ですが。

日本に少なくなりつつあるイノベイティブなもの、もっと出てきて欲しいと思います。




Posted by (株)リーダーズ 代表取締役CEO 井上和則 at 10:39Comments(0)TrackBack(0)